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ゲーム・オブ・スローンズ 最終章 1話「ウィンターフェル」ネタバレ感想~続々と北に集結ゥ!

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8 エピソード1「ウィンターフェル」を見ました。

いよいよ最終章に突入です。

ウィンターフェル

ウィンターフェル

 

 ネタバレあります。

続々と北に集結

エピソードタイトルが「ウィンターフェル」だけあって、これまでバラバラだった登場人物が続々と北部に集結してきます。サーセイ以外。

ジョン・スノウがウィンターフェルに連れてきたデナーリス一行。穢れなき軍団(アンサリード)の完璧な行進を、木によじのぼって見ようとする北部の少年。その少年の様子を見てアリアが微笑みます。シーズン1の頃、ウィンターフェルに訪れた王都軍を幼いアリアが同じようにして木によじ登って見ていたんですよね。お嬢様なのになんてお転婆な! といちいちセプトに叱られていました。

ジョン・スノウはブランとの再会を喜びますが、今のブランはもう、三つ目の鴉になっちゃってますからさほど喜ばない。かすかに失望するジョン。ちょっと切ない。

サンサはデナーリスを敵視してめっちゃ火花散らせているし、旗主たちは「北の王」という立場を捨ててまでデナーリスを女王として連れ帰ったジョンに反感を示してるし、前途多難です。まーでも逆境に強いデナーリスのことだからなんとかなりそうな気もしますけどね。このあたりは。

例の「じんめんじゅ」の樹で、ジョンと再会するアリア。お互いの生存を喜び合う二人。アリアに至っては、視聴者としては小さいころから見守っていたので感無量ですよ。「ヴァリリアの剣。羨ましいだろう?」と見せびらかすジョンさん微笑ましい。「わたしには重すぎる」とアリアの答えも完璧です。ジョンがくれたニードルをまだ持っていたアリア、「これで何人か殺したか?」と聞かれて「一人か二人くらい」とかなり少なく見積もっていました。おそらくガチで戦ったらジョンよりもかなり強いであろうアリア。再会したばかりのジョンの前では「かわいい妹」のイメージをまだ崩してあげないところが優しいですね。

シオンがヤーラ救出

すっかり人気のなくなった王都。サーセイは「北に加勢する」とジョンに宣言した約束を反故にして、それにはメイスターもちょっと引いてましたね。

大金で買った傭兵を連れ帰ったユーロン。いくらなんでもそろそろ褒美をくれ! とサーセイに迫り、サーセイも観念します。おなかに赤ちゃんがいるのに大丈夫なのかな……とちょっと心配になってしまいました。王都の玉座の間、火がごうごうと焚かれてたのも新鮮でしたね。冬来たり、で王都も寒くなったのが感じられました。

ユーロンがいない間、黒鉄(くろがね)の船に乗り込んだシオンがヤーラを救出。ヤーラ、思ったより拷問とか全然されてなくてよかった。

一度は目の前で逃亡したシオンにヤーラがまずしたのは、頭突き。あーでも優しいですよね。だって頭突きって自分も痛いでしょ。手足で殴りつけるより、頭突きのほうが痛いもん。痛み分けって感じがしますね。頭突きの後、倒れたシオンに手を差し出すヤーラ。なんか泣ける。お姉ちゃんの優しさ。

ヤーラは「ユーロンから黒鉄城を奪還する」とシオンも誘いますが、表情に気づいて「北が気になるんだろう」と指摘。グレイジョイでもありスタークでもあると前回あらためてアイデンティティを確認したシオンは、ウィンターフェルのスターク家のところへ行き戦いに加勢すると答えます。そして女王(姉)への忠誠心が変わらないとも。今度こそ生まれ変わったシオン。今度こそ頑張れシオン。

にぎやかなウィンターフェル

人が集結したことで、今までにない賑わいを見せているウィンターフェル。

黒曜石で武器をつくる、ロバートの落とし子ジェンドリー。それにダメだしをするハウンドのところへ、アリアが! 因縁の二人が再会です。視聴者の中では、ハウンドとアリアが旅をしていたところが好きだった人も多いと聞きます。わたしも好きだったなー。ハウンドがどんな奴なのかわからない緊張感と、アリアとのやりとりで笑える部分もあって面白かったですよね。

「しぶとく生きていやがったか、ビッチ」と相変わらず口が悪いハウンド。アリアの、ハウンドをにらみつける大きな瞳が少女の頃を思わせましたね。あの頃とちがうのは、アリアがめっぽう強くなったということ。素早さではハウンドよりもずっと上なので、もしかしたらハウンドにもさっくり勝ってしまうのではないかな。

「家族や仲間にちょっとでも危害を加えたら即コロス」とでも言わんばかりのアリアの瞳が、頼もしいやら怖いやら。

アリアはジェンドリーに「この武器をつくってほしい」と手書きのイラストを渡していましたね。あれ、なんだろう。分離する剣みたいな…吹き矢? ヌンチャク的なものかな。そのうち完成したらアリアの華麗な戦いが見られるはず。

あれ……そういえば、ブライエニーはどこいったんでしょうね。サンサの代理として王都に出向いていたはずですが……ウィンターフェルに帰ってきた様子はないですね。

サムがターリー家の悲劇を知る

ジョン・スノウはデナーリスとますます恋心が燃え盛っているようで。

二人それぞれドラゴンにのってキャッキャウフフと空中お散歩してました。USJあたりで出ないかしら、あのアトラクション。下に「あいつなにやってんだ」て顔をしたティリオンとヴァリスとサー・ダヴォスが見えるやつ。VRゲームでも面白そうですよね。

そういえばサムもウィンターフェルに居たはずだけどどこ行ったー? ジョンとの再会はー? と思っていたら、登場。

デナーリスがジョラー・モーモントの石化病を治してくれた英雄として、サムを探しにきたのでした。褒美はなにが欲しい? と聞くデナーリス。サムは「シタデルの本と、実家の剣を持ってきちゃった罪を恩赦してほしい」と答えます。

そうですよ。サムの実家はターリー家。デナーリスに忠誠を誓わずに、父と弟がドラカリスされちゃったんでしたよね…。

▼シーズン7 第5話のときですね

mythoughts.hatenablog.jp

デナーリスの口から、ターリーの家長とその息子を処刑した、と聞いてしまったサム。真っ青になって可哀そう……。

サムは父親から「いらない子」扱いされて、実家から逃げ出すようにナイツウォッチに入り、シタデルに向かう途中で立ち寄った実家でもやっぱり同じような態度をとられてヴァリリアの剣を持ち去ったんでしたよね。

サムもターリー家を捨てたようなもんかと思っていましたが、サムの気持ちになってみると厳格な父親と、有望な弟がいるからターリー家は安泰だと思って身を引いたわけですよね。それが滅ぼされてしまった。目の前の冷酷な女王によって。そりゃ動揺するし、悲しい気持ちにもなりますよね…。

真っ青になりながらも、女王の前では「ちょっと失礼していいですか」と冷静さを失わないサム、人間ができてる……。すごい精神力。これがもし逆で、デナーリスが同じような目にあってたらすぐさまドラカリスしていたんじゃないですかね…。

外に出たサムを待っていたのはブラン。

非情にも「ジョンが一番信頼している君から、出生の秘密を伝えるべきだ」と告げます。いやーー、泣きっ面に蜂すぎる。サムからしたら、親の仇の親戚みたいなもんですよね。ジョンの血筋は。つらいなー。

秘密を知ったジョン・スノウ

立ち入り禁止の、スターク家の地下墓所。

エダード・スタークのお墓の前でたたずむジョン。…あのさ、ジョンもサンサもアリアもみーーんな父親の思い出しか語らないけど、母親のこともたまには思い出してあげて…。キャトリンは子供たちのこと(ジョン以外)をあんなに気にして死んでいったのに、だれにも思い出してもらえなくてかわいそう。気が強くてわりとめちゃくちゃやる母親だったけどさ…。私はわりと好きでしたよキャトリン・スターク…。

ジョン・スノウの前に姿をあらわしたサム。ジョンは再会をめっちゃ喜びますが、ただならぬサムの表情に異変を察知します。

サムは、自分の家族がデナーリスによって処刑されたことをまず告白。その流れでジョンの出生についても話してしまいます。えー、その流れで言っちゃうの。めっちゃ敵意こもってるじゃないですか。言葉の端々に「君もターガリエン家なんだ…がっかり…」みたいな感じがこもっちゃってるよ、サム! ま、でも家族を殺されてしまっては仕方ないか…。

ジョンはまず、あんなに敬愛していたエダード・スタークが父親でなかったこと、自分に嘘をついていたことに大きなショックを受けます。でもそれは、ジョンを生かすための嘘であったことをサムが指摘。サムかしこい! サムの株がここへきて急上昇。

たしかに、リアナ・スタークとレイガー・ターガリエンの正式な息子だとロバートが知ったらジョンのことも確実になきものにしていたはずです。

サムは「君こそ正当な王位継承者だ」と根っからのジョン推し。「自分にひざまずかなかったから」と処刑するような女王と、ジョンは違う。ナイツ・ウォッチ時代もジョンのやり方をいちばん近くで見てきたサムですから、そう思うのも当然です。

 

終盤は、崩壊した壁から逃げてきたトアマンドと七回くらい生き返った炎の人(名前失念)と、ナイツウォッチがアンバー家で合流。アンバー家の生き残りだった少年はかわいそうにホワイトウォーカーにされてしまってましたね。あそこめっちゃホラー映画すぎてビビりました。

しかしこんなところまで来ているとは…。死者おそるべし。